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東京麻酔科クリニックのケタミン療法について

 

東京麻酔科クリニックでは、名古屋での10年以上にわたるケタミン療法の実績を基に、個別評価と安全管理を重視したケタミン治療を行っています。効果には個人差があり、標準治療の代替ではありません。

本治療は、海外で研究が進む一方、国内では保険適用外(自由診療)です。既往歴・併存症・内服薬・精神症状等をもとに担当医が個別に判断します。効果には個人差があり、すべての方に有効とは限りません。

 

〖重要〗ケタミンの適応外使用について
当院のケタミン点滴/筋注は、国内承認薬(ケタラール)を承認された効能・用法と異なる目的で用いる自由診療です。
入手経路:国内の医薬品卸から購入した正規の医療用医薬品を使用します。 国内の承認医薬品の有無:ケタミン注射薬は麻酔等で国内承認がありますが、うつ・不安・PTSD等に対する承認はありません。
諸外国の安全性情報:海外では自殺念慮の短期軽減等を示す研究がある一方、鎮静・解離・血圧上昇などのリスクが知られ、投与後の観察が重視されています。長期転帰は確立途上です。
救済制度:医薬品副作用被害救済制度は原則対象外です(適用条件はPMDAの公表情報をご確認ください)。
※効果には個人差があり、標準治療の代替ではありません。適応は既往・併存症・内服・精神状態を踏まえ医師が個別判断します。

 

ケタミン療法について

2007年以来、院長は名古屋麻酔科クリニックでケタミン療法を提供してきました。

 

実績と効果

  • 2200+
    実施された療法

  • 400+
    治療を受けた患者

  • 76(%)
    有効性

  • 0
    長期的な副作用

     

    「当院の後ろ向き解析(2000+セッション、査読審査中)に基づく参考値であり、比較優位や有効性を保証するものではありません。個人差があります。」

ケタミン療法の有効性と安全性

ケタミン療法は、治療開始後すぐに効果を感じられる患者様が多く、短期的な症状の改善が見られます。ただし一過性の血圧上昇、悪心などの一時的な副作用が生じることがありますが、通常一日以内に消失します。長期的な副作用に関しては引き続き検証が必要です。また効果には個人差があります。

ケタミン治療

当院では、点滴/筋注の投与方法から、状態に応じて選択します。

メンタル症状

当クリニックでは、以下のような精神的症状や慢性痛に対してケタミン療法を提供しています。

 

うつ病・双極性うつ病・産後うつ病

ケタミン治療は、うつ病に対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ケタミン点滴療法は、うつ病・双極性うつ病・産後うつ病の症状に対して迅速な効果を提供する新たな治療法として注目されています。
持続期間には幅があり、個人差があります。ただし一過性の血圧上昇、悪心などの一時的な副作用が生じることがありますが、通常一日以内に消失します。長期的な副作用に関しては引き続き検証が必要です。また効果には個人差があります。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)

ケタミン治療は、PTSDに対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ケタミン点滴療法は、PTSDの症状に対して迅速かつ持続的な効果をもたらす可能性があります。特に治療抵抗性のケースでは、患者様に深い安堵感をもたらします。
ケタミンは、脳の神経機能を回復させ、PTSDの症状に対して根本的にアプローチします。この治療法は、神経科学的観点からも革新的な手法として評価されています。ただし一過性の血圧上昇、悪心などの一時的な副作用が生じることがありますが、通常一日以内に消失します。長期的な副作用に関しては引き続き検証が必要です。また効果には個人差があります。

強迫性障害(OCD)・不安障害

ケタミン治療は、OCD・不安障害に対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ケタミン点滴療法は、強迫性障害や全般性不安障害、パニック障害を含むさまざまな不安障害に対して作用します。この治療は、神経化学的なバランスを整え、神経系を落ち着かせることで症状の軽減を促します。
一部の患者様では、生活に対する前向きで健康的な視点を得ることが期待されます。ただし一過性の血圧上昇、悪心などの一時的な副作用が生じることがありますが、通常一日以内に消失します。長期的な副作用に関しては引き続き検証が必要です。また効果には個人差があります。

自殺念慮

ケタミン治療は、自殺念慮に対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ケタミン点滴療法は、急性の自殺念慮を持つ患者様に対し、迅速かつ効果的な治療手段として注目されています。研究によれば、治療開始から数日以内に自殺念慮が大幅に軽減し、継続的な治療により、自殺念慮の解消率が高まり、うつ症状の改善にも寄与します。この治療は、特に急性期の患者様に適した選択肢となっています。ただし一過性の血圧上昇、悪心などの一時的な副作用が生じることがありますが、通常一日以内に消失します。長期的な副作用に関しては引き続き検証が必要です。また効果には個人差があります。

 

痛み症状

東京麻酔科クリニックでは、精神疾患だけでなく、慢性的な痛みに対するケタミン療法も行っています。名古屋での長年の実績を基に、慢性疼痛、癌性疼痛、心因性疼痛に対する新たな治療アプローチを都心で提供しています。

慢性疼痛

ケタミン治療は、慢性疼痛に対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ケタミン療法は、従来の痛み治療が効果を示さない難治性の慢性疼痛に対して効果的です。神経痛や線維筋痛症、脊椎損傷に伴う痛みなど、様々な種類の慢性疼痛に対応し、痛みの感覚を抑えるだけでなく、痛みの根本的なメカニズムにも作用します。

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癌性疼痛

ケタミン治療は、癌性疼痛に対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ケタミンは癌性疼痛の緩和にも効果を発揮し、オピオイドなどの従来の鎮痛薬では十分な緩和が得られない場合に特に有効です。神経障害性の痛みや骨痛など、癌治療に伴う複雑な痛みにも対応可能です。

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心因性疼痛

ケタミン治療は、心因性疼痛に対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。心理的要因が関与する痛み(心因性疼痛)にも効果を示し、身体的な痛みと心理的な苦痛の両面にアプローチします。治療によって、痛みの感覚そのものが軽減されるだけでなく、患者のQOL(生活の質)の向上も期待できます。

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その他の適応症

ブレインフォグ

ケタミン治療は、ブレインフォグに対する治療選択肢の一つとして一部研究で有効性が報告されています。個人差があり、標準治療の代替ではありません。当院では適応を個別評価し、安全管理下で実施します。ブレインフォグ(脳の霧)は、集中力の低下や思考の明瞭さの欠如を特徴とする症状で、ケタミン療法により改善することが報告されています。特にCOVID-19後遺症や慢性疲労症候群、線維筋痛症に関連するブレインフォグに対して、脳の神経可塑性を促進し、症状の緩和が期待できます。

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これらの適応に対して、東京麻酔科クリニックでは患者様一人ひとりの症状や状態に合わせた個別の治療計画を立案し、安全かつ効果的な治療を提供いたします。

治療プロセス

初回相談

患者様の状態を医師が丁寧にカウンセリングし、患者様に最適な治療計画を立てていきます。

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治療段階

低用量から始め、患者様の状態を見ながら徐々に調整していき、個別のニーズに対応いたします。

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フォローアップ

治療後の経過観察と必要に応じた追加の治療を行い、持続的な改善を支援いたします。

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FAQ

Q1. ケタミン注入療法とは?

ケタミンは1960年代に開発された麻酔薬で、抗うつ特性が認められています。従来の治療法に反応しない治療抵抗性うつ病や急性の自殺念慮に対し、1回の注入で数日以内に症状の改善をもたらすことが知られています。

Q2. 治療を受ける基準はありますか?

治療抵抗性のうつ病やPTSD、不安障害などが適応症となります。ケタミンが禁忌でないこと(高血圧やけいれん発作の既往がないなど)が条件です。最終的な適応判断は医師が行います。

Q3. ケタミン点滴だけで症状は改善しますか?

ケタミン点滴は、適切なサポートが必要であり、治療効果を最大化するための治療計画が重要です。

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Q4. 副作用はありますか?

点滴中に軽度の吐き気、一過性の血圧上昇、悪心などの一時的な副作用が生じることがありますが、通常一日以内に消失します。長期的な副作用に関しては引き続き検証が必要です。

Q5. 治療はどのくらい受けるのがよいですか?

集中治療(最初の3週間)の間に6回の治療を行います。これはそれより少ない回数だと効果を得られにくいという海外のデータに基づいています。ただこれは強制ではありませんのでご都合に合わせてアレンジ可能です。

ただ効果を評価するためには少なくとも3~4回の治療を要します。

Q6. 医療費控除の対象になりますか?

当院のケタミン点滴療法は、うつ病や慢性疼痛の治療を目的としており、医療行為に該当するため、医療費控除の対象になると考えています。 ただし、最終的な判断は税務署が行うため、詳しくは税理士または管轄の税務署にご確認ください。

Q7. 費用について教えてください。

詳しくは料金ページをご覧ください。

Q8. 説明・同意書について。

治療を受ける前に、ケタミン療法のリスクと効果について十分に説明を行い、同意書に署名いただきます。
同意書につきましては以下よりご確認いただけます。

ケタミン同意書ver.5(2025.9)

英語ケタミン同意書ver.5(English)

 

 

ケタミン療法とは

ケタミン療法は、近年海外で急速に普及している先進的な治療法です。特に、米国では大都市を中心に急増しており、うつ病やPTSD、慢性疼痛などの治療に対する代替手段として注目を集めています。これらのクリニックでは、従来の治療で効果が見られなかった患者様に対して、迅速な症状改善を目的とした治療が提供され、多くの患者が効果を実感しています。

ケタミンはもともと麻酔薬として使用されてきましたが、その精神的および身体的症状に対する治療効果が注目されています。急性の症状にも対応できることから、特に治療抵抗性のうつ病や重度の不安障害の患者に対しては、数時間から数日で症状の改善が見られることもあります。

国内でも徐々に認知が広がりつつありますが、まだ一般的な治療法として普及しているわけではありません。当院では、こうした最新の治療法をいち早く導入し、長年にわたる実績を基に、患者様の生活の質向上に貢献するケタミン療法を提供しています。

ケタミンクリニックの特徴

当院では、ケタミン療法を「一人ひとりの患者様に合ったオーダーメイドの治療」として提供しています。ケタミン療法は、単に薬剤を投与するだけでは効果を十分に発揮できません。患者様の症状や状態だけでなく、その人の個性や治療に対する反応を考慮して、投与方法、投与量、治療環境(セッティング)を個別に調整することが、治療の成功にとって不可欠です。

当院では、患者様のニーズに応じて治療の目的を設定し、それに基づいてアプローチを変えることで、リラクゼーション重視の治療から、無意識に働きかけるサイケデリック療法まで対応します。例えば、精神的な苦痛を和らげる場合には精神科的な視点でのケアを行い、心の支えとなるような治療を目指します。一方で、慢性的な痛みに対する治療では、ペインクリニックとしての長年の経験を活かし、痛みの原因に的確にアプローチしていきます。

また、ケタミン療法では常に副作用やリスクを注意深く管理する必要があります。依存症リスクの管理もその一環であり、当院では、依存症予防のための対策を講じ、治療中および治療後のサポート体制を整えています。これにより、患者様が安心して治療を受けることができ、治療の効果を最大限に引き出せるよう努めています。

当院のケタミン療法は、単なる治療手段ではなく、患者様の生活の質を向上させるための包括的な治療を提供しています。

豊富な治療実績

東京麻酔科クリニックでは、名古屋での2,000件以上のケタミン療法の経験を基に、治療経験に基づく高度な技術と、安全な管理体制が整っています。

安全性と安心感

経験豊富な麻酔科医が治療を監督し、最小限のリスクで最大の効果を引き出すよう工夫。患者様の安全を最優先にした対応を行っています。

院長とケタミンの長い歴史

当院の院長は、ケタミン療法との関わりが長く、20年以上にわたってケタミンの治療への応用に取り組んできた日本における先駆者です。2002年には医師3年目という早い段階で、ケタミンの効果に注目し、慢性疼痛や神経障害性疼痛に対する治療に応用する研究を開始しました。以降、急性および慢性疼痛に対する様々な症例を通じて、ケタミンの臨床的な有効性を探求し続けています。

その後も、うつ病などのメンタル疾患や難治性の痛みに対して、ケタミン療法を継続的に実施し、現在までに2000回を超える治療を行ってきました。これにより、多くの患者様に対して迅速な症状改善と生活の質向上を提供し、ケタミン療法の可能性を広げてきました。

2013年には、「ケタミン少量持続点滴療法に催眠療法を併せた効果」についての研究を発表し、ケタミン療法と心理的アプローチを融合させる新たな治療法を紹介しました。これは、精神的および肉体的な痛みを抱える患者に対し、ケタミン療法の新たな可能性を広げる試みであり、多くの医療関係者の注目を集めました。

名古屋での長年の治療経験を基に、東京でもケタミン療法の普及と発展を目指しています。当院では、症状の重さや治療目的に応じて個別に最適な治療プランを提供し、患者の無意識の変化に注目しながら、より深いレベルでの癒しを目指しています。

参考資料:
「ニューロパシックペインとケタミン ケタミン療法を併用した中心性脊髄損傷の急性期疼痛1症例と脊髄損傷の慢性期疼痛2症例」、鳥居 圭、名古屋大学医学部附属病院麻酔科、日本ペインクリニック学会誌 9(3): 157-157, 2002.
「ケタミン少量持続点滴療法に催眠療法を併せた効果について」、鳥居圭、名古屋麻酔科クリニック、日本ペインクリニック学会誌 20(3): 383-383, 2013.

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